介護施設・介護事業所

小規模多機能型居宅介護施設で働く介護士の仕事内容とやりがい

小規模多機能型居宅介護施設とは、施設への通い、短期間の宿泊、自宅への訪問を、利用者様の様態や家庭環境に応じて提供する地域密着型サービスの介護サービスです。分かりやすく言い換えれば、訪問介護とデイサイービスとショートステイがひとつの事業所によって運営されている介護施設です。

利用者の自立を目的とした介護サービス

利用者の自立を目的とした介護サービス

小規模多機能型居宅介護施設という名称ですが、その役割はあくまで居宅介護支援サービスになります。地域住民との交流の下で、日常生活支援や機能訓練を行いながら自宅で自立してもらうことが目的です。

つまり「介護施設」となっていますが、特別養護老人ホームや有料老人ホームのような長期入居型の介護施設ではありません。

小規模多機能型居宅介護施設は定員限定の登録制サービス

小規模多機能型居宅介護施設は登録制となっており、ひとつの事業所につき最大29名まで登録可能となっています。通い(デイサイービス式)を希望する利用者様は概ね15名以下、宿泊(ショートステイ式)を希望する利用者様は概ね9名以下となっており、その他、様態や希望に応じて訪問介護サービスを提供します。

上記はあくまで最低基準になるため、施設によってはもっと少ない人数で募集されている場合もあります。

小規模多機能型居宅介護施設での終末期介護(ターミナルケア)

一般的にはガン宣告などで余命わずかとなった方に行う終末期介護(ターミナルケア)ですが、寝たきりで食事が飲み込めない、また意思の疎通が取れない状態の高齢者に対しても、終末期介護が行われます。

小規模多機能型居宅介護施設での終末期介護(ターミナルケア)

終末期介護では、延命を行わず、身体的にも精神的にも苦痛を伴わない方法で最期を迎えるようにしますが、医師や看護師による医療ケアが求められるため、一般的な介護施設では対応できないのが現状。

しかし、最近では看護師常駐型で、終末期介護に対応した小規模多機能型居宅介護施設も増えており、今後はますますニーズが高まることが予測されます。

小規模多機能型居宅介護施設は地域密着型サービス

小規模多機能型居宅介護施設は地域住民向けの地域密着型サービスとして運営されており、気の知れた仲間と共に過ごせるといったメリットがあります。その反面、利用者様同士の距離が近く、トラブルも多いそうです。

顔見知りが多く安心できる一方で、どうしても避けられない利用者様同士の人間関係が大きな問題点とも言えるでしょう。

小規模多機能型居宅介護施設で働く介護士の仕事内容

小規模多機能型居宅介護施設の大きな特徴は、利用者様の要望には可能な限り対応するスタイルということです。訪問介護は一般的な事業所とは違い分単位で動くことが多いですが、やはり「何でもやります」といったスタイルのため、場合によっては1件に数時間以上かかる場合もあるそうです。

介護士には柔軟な対応力が求められる

介護士には柔軟な対応力が求められる

小規模多機能型居宅介護施設では、デイサービス、ショートステイ、訪問介護と臨機応変に対応するスキルが求められます。今日はデイサービス、明日は訪問、明後日はショートステイなど、覚える仕事も多いでしょう。

そのため、特別養護老人ホームでの単調な身体介護の方が負担が少ないと感じる人にとっては、かなりキツイ職場になるかもしれません。

訪問介護には要注意

今では訪問回数に応じて介護報酬の加算も行われるように改正されましたが、以前は利用者負担が定額なのに、訪問介護ばかり利用されては採算が合わないといった問題点が浮き彫りになりました。改正後も、やはり訪問介護による職員の拘束時間が長いため、経営者は施設内で対応できる通所者や宿泊者を増やしたい傾向にあるようです。

併設型の小規模多機能型居宅介護施設は危険

小規模多機能型居宅介護施設では、容態が異なる利用者様を同じ施設内で、同じ職員が介護を行います。また、サービス付き高齢者向け住宅やグループホームなど、他業態と併設されている小規模多機能型居宅介護施設も増えています。それぞれの提供サービスがしっかり管理され、スタッフの業務割振りが行われているかを確認した方がいいでしょう。

老人ホームよりも介護士の業務負担は少ない

老人ホームよりも介護士の業務負担は少ない

一方で、小規模多機能型居宅介護施設は休憩時間もしっかり取れるため、特別養護老人ホームや有料老人ホームよりも業務的には余裕があるといった意見も多いようです。

宿泊の夜勤に関しても、職員一人当たりの対応人数がそれほど多くなく、徘徊や排泄介助があったとしても負担が少ないそうです。

小規模多機能型居宅介護施設で働く正社員に求められるスキル

小規模多機能型居宅介護施設の正社員として働く場合は、訪問介護、レクリエーション、送迎、夜勤など、一通りの介護業務に対応できるスキルが求められます。ですので、訪問介護の経験しかないという方は、入社後の研修で多くのことを覚えることになるでしょう。

逆に言えば、短期間で幅広い介護スキルを習得する場としてはうってつけの職場なのかもしれませんね。

小規模多機能型居宅介護施設の求人について

小規模多機能型居宅介護施設の求人について

経営者やケアマネジャーが、「うちは何でもやります!」と言ってしまうタイプの人間だと、そこは絶対に介護士が苦労する職場です。小規模多機能型居宅介護施設の求人を探す際は、給料や待遇ではなく、管理者が利用者様の区分をしっかり判別できるかどうかを見極めましょう

面接では「利用者様にはどんな方がおられて、どういった基準で登録をなさっていますか?」と一言質問してみるといいかもしれませんね。

施設形態によって異なる介護士の仕事内容

訪問介護と施設介護では同じ介護士でも仕事内容は全く異なります。また、有料老人ホームやグループホームなどの施設形態でも介護士の仕事内容は様々。働きたい職場が明確に決まっていない方は、各サービスの特徴や介護サービス、介護士の仕事内容をしっかりと理解するところから転職活動をはじめましょう。

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